Valle Verzasca
ヴェルザスカの谷

  ソノーニョから近くの村々へハイキング

ソノーニョ → フラスコ → アルナスカ → ブリオネ → ソノーニョ
Sonogno → Frasco → Alnasca → Brione → Sonogno
         
・チューリヒ中央駅8:09発→ロカルノ着11:19  乗車時間3時間10分  進行方向に座ると、フィーアヴァルトシュッテータ湖側になる。
・途中1〜2回乗り換えると、約5分〜10分早く着く。 しかし、この程度の時間短縮では、なるべく乗り換えは避けた方がラク。
★ このヴェルザスカの谷への旅をするきっかけになったのは、小島潔氏著「スイスの秘境を訪ねる旅」の本を読んだことによります。
   本サイト「スイスな本
で紹介しています。
一期一会
明日行く予定のコリッポ村が見える。↑


2008年6月 中旬 (この日の服装=ノースリーブ・長ズボン・ウォーキングシューズ

ロカルノで1泊。
翌朝、駅に接するバスターミナルから、
ソノーニョ行きの黄色のポストバスに乗る。
ポストバスで ロカルノ始発10:30発  ソノーニョ終点 11:40着

バスの前面に「Sonogno」と書いてあるでのすぐ判る。

結構混んでいたが、運よく一番前の
進行方向左側の座席をゲット。
左側の方が渓谷美や名所が良く見える。。

後でハイキングで行く予定の村々をバスは通って行く。

 007で有名になったヴェルザスカダムや
世界一恐いと言われるバンジージャンプ台が、
バスの中から見える。

そして、全住民17人の村「コリッポ」も、見える!

  



バスを降りてすぐ、バス停前のペンション&レストラン・アルピノに行く。

レストランのウェイトレスに「部屋はあるか?」
と一応ハチャメチャ英語で聞く。

なんとかかんとかイタリア語で言ってるが、
私には???わからん!

レストランに居た地元の常連客らしき人が英語で

一人か?泊まりか?何泊か?」と私に聞く。

「スィ、スィ」と即席イタリア語で、言いながら
「ワンナイト・シングル」
人差し指を1本たてた。
一人で1泊って意味のつもり。。。 

すると 今度はウェイトレスが
「スィ」と大きくうなづいて奥へ消えてった。

数分すると重そうなキーを私に渡し、
カウンター奥のドアを開けながら、

三階の〇号室だから。この奥の階段を上がって行ってね。」
と言ってる。

イタリア語判らないが、この場面で、階段を指差して何かしゃべれば
こんな事言ってるに違いない。

と言うわけで、
想定内のアーリーチェックイン♪ 

お部屋はテレビもバス・トイレもないけど、ツインで清潔。

早速部屋でロカルノで買っておいたパンを食べて、ちょっと休んで、
    
 さて、村々巡りハイキングに出発!





ソノーニョの教会サンタマリア・ラウレタナ教会前の道から
川に向かって歩き橋を渡る。

ヴェルザスカ川の流れに沿っての遊歩道を川下へと歩く。。

始めは、山道だが、やがて開けて、

右に、さらさらとヴェルザスカ川支流の小さな浅い川、

周囲は花花花、
遠くに山山山。

誰も居ないし、小鳥のさえずりとせせらぎの音。

この中を 今 私は 歩いている。 なんたる
幸せッ♪

40分ほど歩くと、川向こうにフラスコの村が見えてきた。

結構揺れるつり橋を渡って、すぐ左に、教会が見える。



フラスコの教会の庭。

休憩用ベンチがある。






教会の外観
 教会の中
こういうストーンハウスがなんともいい感じ。


アイスを食べたいと思ったが

ここフラスコ村には、お店も、レストランも、

なぁーんも無かった。
再び、揺れるつり橋を渡って、もとの遊歩道に戻る。















遊歩道から突然、バス通りに出るのは、判っていたが、
いざ通りに出てみると
どう行っていいのか判らなくなった。

石橋の下でリンゴを食べながら休憩していた年配のご夫婦に、
橋の上から

道標の通り行っても遊歩道が無いんですけど、
どっちに行ったらいいのか、
教えていただけませんか?
」と聞く。
実際は道標を指差して困った顔しただけ

ご主人が何か答えてくださってるけど、よく聞こえなかった。
聞こえてもイタリア語だろうし判るはずないんですが)。

すると
私が判ってないと察したらしいご主人は、
わざわざ、急な石段を駆け上がって来て下さった。感謝

しかも、最後の一段で、大きくつんのめって転びかけた。。

そうやって、やっと、石段の上に来、
私に、何か教えようとするのだが、
息が切れてしゃべれない。

私が「すいませんすいません」と言う間にも
彼は激しくハァハァゼイゼイいっている。

もしかしてここで心臓発作?
私の責任だ! 殺人罪だ!  

神様、こんないい人を殺さないでください!

奥さんが下から心配そうに見ている。

待つ事数分、

良かった、やっと どうにか話せるようになったご主人は、
この石橋の ゼイゼイ 向こうの端に ハァハァ下りる道が ありますよ。多分)
と何度も息をついで、身振り手振りで教えて下さった。
そして、私が、その下り道に行き着くまで、見届けてくれていた。

なんと有り難い事でしょう。

命がけで教えて下さってありがとう・・グラッチェ。
神様、どうぞこのご夫婦にたくさんの幸せを。

もう二度とお会いできない方たちでしょうけど、
「あなたたちのご親切は決して忘れません。
本当に有難うございました。。」

一期一会

 
アートなストーンハウス

ブリオネからソノーニョへの帰り道にあった納屋。

帰りは、ブリオネから
2時間近く車道を歩いて戻った
コンクリート道は。。足が疲れる。。。

途中のナントカ言うバス停で、
丁度ソノーニョ行きバスが来た。

足は痛いし、雨は降りだすし、
疲れ果てた時だったので、、

近づくバスに
手を合わせたい気持ちだった。。

 


なんとソノーニョ〜ブリオネ往復6時間近く歩いた事になる!
ひ弱い私なのに、すごい!
と自分で自分をほめたのでした。


共同のシャワー室へ。

ローシーズンのため、貸切お一人様仕様で、快適。

←部屋の長細いベランダからの眺め。

今まさに、ガラ〜ン ガラ〜ンと時を告げる教会の鐘がなっている。


教会の時計が9を指している。

← これで、夜の九時!
日の出とともに起き早朝散歩。

「ロミオの青い空」の主人公の気分。

ソノーニョ教会の内部。
これは村の共同パン焼き釜だろうなぁ?
 
 
(それともゴミ焼却釜? いや人家のまん前にそりゃなかろう。))
 ソノーニョの村の朝
         


ペンションの前から

ロカルノ駅行きのポストバスがでる。

ソノーニョ AM9時出発。

26分後、コリッポ入り口バス停着。

コリッポの村は、このバス停からさらに歩かねばならない。。

いよいよ 憧れの「時を忘れた村」と言われるコリッポ村へ行くのだ   

     
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